FRBの提案に基づき、より多くの銀行が財務上の緩衝材を増やす必要がある

Aug 13, 2023

2023年7月10日 2023年7月10日（月）18時25分更新

連邦準備制度理事会の最高位の銀行規制当局は、春に相次ぐ銀行破綻で制度への信頼が揺らいだことを受け、業界を強化する広範な取り組みの一環として、一部の米国の銀行に準備金の積み増しを強制したいと考えている。

FRB監督担当副議長のマイケル・バー氏が作成中の提案によれば、少なくとも1000億ドルの資産を有する銀行は、現在7000億ドルの資産を有する金融機関に適用されている自己資本規制に直面することになる。

米国には現在、資産が1,000億ドルから7,000億ドルの範囲にある銀行が30行あります。

バー総裁は月曜、超党派政策センターでの講演で、「われわれの最近の経験は、この規模の銀行であってもストレスを引き起こし、他の機関に波及し、金融の安定を脅かす可能性があることを示している」と述べた。

バー氏は、新たな規制に直面しているほとんどの銀行はすでに高い基準を満たすのに十分な資本を持っていると述べた。 また同氏は、そうでない企業は配当を維持しながら利益を吸い上げれば、2年以内に資金を積み上げることができるとFRBは見積もっていると述べた。

新基準はシリコンバレー銀行と同規模の企業を捕捉することになる。シリコンバレー銀行は資産2090億ドルで、3月に破綻した際には全米16位にランクされており、他の2行が被害を受けた危機を引き起こした。 バー氏は、同氏の提案では、最大手の銀行に対し、リスク加重資産100ドルごとに追加の準備金を2ドル保有することが求められると述べた。

バー氏は「こうした変更は全体的に資本要件を高めることになるが、主に最大規模で最も複雑な銀行の資本要件を引き上げることを強調したい」と述べた。

バー氏の取り組みはすでに銀行ロビイストらの抵抗に遭っているが、自己資本要件が厳しくなれば借り手への請求額が増え、融資全体が圧迫されることになると主張している。

「資本は無料ではない」と、大手銀行8社の最高経営責任者がグループに属するファイナンシャル・サービス・フォーラムのCEO、ケビン・フロマー氏は声明で述べた。 同氏は、この提案は「経済を減速させ、余裕のある人々に最も大きな影響を与える」効果があると述べた。

バー氏の当初の計画は今夏に発表される可能性があるが、国民の意見を募る正式な規則策定プロセスを経る必要があり、バー氏は変更には「少なくとも数年はかかる」と述べた。

FRBは、世界中で銀行要件を標準化するための数年にわたる取り組みの一環として、今春の危機発生時、すでにより厳格な資本規制の導入に取り組んでいた。 しかしバー氏は、銀行破綻は変革の必要性を浮き彫りにしたと述べた。

「一部の業界代表者は、資本不足は銀行破綻とは何の関係もないと主張している。 私は同意しません」と彼は言った。 「SVBによる資本調達の試みは失敗に終わり、そのため無保険預金者は銀行の資本がどのように増資されているかをより詳しく調べるようになった。」

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